「耐震構造SE構造」が、地震に強いといえる最大の理由は「構造計算」というシステムにあります。
木造住宅では聞きなれていない言葉ですが、初めに書いた大型建築物では当たり前のものになっています。ですが、一般の木造住宅では法律で義務化されていません。そのため建物の安全性は設計士の感と経験で決めているのです。
「日本の木造2階建て住宅の約80%は構造計算がされていない」とされています。正確には許容応力度の構造計算をしていないのです。構造計算には実は3つのグレードがありますが、「耐震構法SE構法」は許容応力度計算という最も安全性が高い手法での「構造計算」を用いています。
「耐震構法SE構法」は全ての家で、耐震等級3を標準とした構造計算により、安全性を数値化し、報告書も提出します。 また、実際のプランで、過去の大地震(兵庫県南部地震、東北地方太平洋沖地震、熊本地震)の地震波に対する安全性をシミュレーションすることで安全性を確認しています。
「勘」や「経験」のような、作る人によって変わる不確定なものではなく、科学的に数値を裏付けとして開発された、まさに最先端の構造技術なのです。
木造住宅の構造を数値で捉え、その強度を科学的に示す構造計算によって、自然が引き起こす危険から住む人を守り、より安全な暮らしをお約束できます。
鉄骨の様な強さと木造の暖かさを兼ね備えた究極の家づくりができるようになります。
しかしそれだけでなく、構造計算が裏付けるしっかりした構造躯体があるからこそ、開口部いっぱいの窓で開放的な間取りの設計が可能になるうえ、自由な間取りを可能にし、次の世代へと引き継がれる柔軟性のある家づくりをも可能にするのです。